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Postfixについて

Postfixとは?

Postfixは世界に広く普及している"Sendmail"に代わるメール転送エージェント(MTA)として開発されたオープンソースソフトウェアです。
"Sendmail"との高い互換性があり、動作に関しては"Sendmail"と変わらないのですが内部的にはまったく違うものであり、"Sendmail"に比べ設定や管理が簡単で、且つ処理速度も速く安全性も高いという事で"NetBSD"などでは標準のMTAに採用されています。

Postfixの歴史

Postfixは1997年頃、広く普及している"Sendmail"に代わるメール転送エージェント(MTA)として"Sendmail"との高い互換性を保ちながら、より早く、安全で、管理の容易なものを目指してIBMのThomas J. Watson Research Centerの研究員であるWietse Venema博士によって開発されました。
Postfixは当初"VMailer"という名称だったそうです。("VMailer"の"V"はVenemaの"V"かな?)
ところがリリース直前に"VMailer"が既存の商標とバッティングする事が判明して、当時彼の下でプロジェクトメンバーだった同じくIBMのCharles Palmer氏(現在は研究部門のセキュリティ&プライバシー担当マネージャー)によって"Postfix"という名称が与えられたそうです。

そして、1998年12月14日には「Secure Mailer」という名称でオープンソースソフトウェアとしてIBMよりリリースされました。

その後、Postfixプロジェクトとして幾度かのバグフィックス、バージョンアップを経て現在に至っています。
現時点(2006年11月28日)での最新安定バージョンは"Postfix 2.3.4"です。

Postfixの特徴

他にも色々あるのですが、ポイントとなる特徴としてはこの辺りかなと思います。

Sendmailとの高い互換性
多くのLinuxディストリビューションで標準のMTAとして採用されている"Sendmail"と多くの互換性があります。
その為、既存のSendmailからの移行も容易ですし、移行後の運用・管理面でもSendmailとの差異に戸惑う事は殆ど無く行えると思います。
パフォーマンスの高さ
Postfixの特徴としてよく言われているのが、処理能力の高さや処理の速さです。
開発者のWietse Venema博士も自ら自身のサイト内のWietse's Postfix Projectの中で「Postfixは最も近いライバル(qmail)の最大3倍速い」とも「3000ドル程度のデスクトップPCで稼動するPostfixでも1日あたり100万の異なったメッセージ(メール)を受信し、配送する事が出来る」とも述べています。
参考までに、"Matthias Andree's Postfix site"の「Postfix vs. qmail - Performance」や「MTA - Performance, part 2」のページでは他のMTAとの比較表(ベンチマーク)が閲覧可能です。
堅牢性の高さ
Postfixは設計上、メッセージ数の増加等の負荷増大に伴ってシステムリソースを侵食するような事もないとされています。
また、ローカルシステムがディスクスペースやメモリを使い切った場合でも状況を悪化させる事の無いように自身の動作を制御するように設計されているのだそうです。
つまり、ローカルシステムが不安定になったとしてもPostfix自身が暴走してとんでもない事になったりはしないという事です。
安全性の高さ
Postfixは複数の防御レイヤーを使い侵入者からローカルシステムを保護するように設計されていて、ネットワークからのローカル配送プログラムに至る直接経路はないという事です。
また、万が一に備えPostfixデーモンの殆どは"chroot jail"内の低い権限で動作する為に不正侵入などによりroot権限を盗られるような事もまずないようです。
この様に不正侵入に対する防御にも優れているという事です。

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